創作ハウツー howto

性格に著作権はない!?魅力的なキャラを作ろう

monokaki編集部

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昨年の夏に、「プロットを作りはじめる前の4つの質問」という記事を掲載しました。
初公開から半年以上経つというのにいまだにアクセスがあり、定期的にTwitter上でも話題に上る、monokakiの人気記事です。
ワークシート付きで、実際に記入しながらストーリーの骨子を作ることができるのが人気の秘訣でしょうか?
本記事はその続編(?)です。

「登場人物の性格が、どうしても似たり寄ったりになる」
「キャラクターが地味と言われる」
「魅力的なキャラ、ってどうすれば作れるの!?」

こんな悩みにハマってしまったことはありませんか?
キャラクターが上手に書けているときは筆も乗って楽しいし、逆にキャラがブレてきたり、何を考えているかわからなくなったり、いまいち行動を起こしてくれないと、作者としてはやきもきしますよね。

というわけで今回は、誰でも簡単に、確実に、魅力的なキャラを設定できる方法をご紹介します。
記事の最後にワークシートもついていますので、創作の気分転換に、ぜひ遊んでみてください。

まずは、好きなキャラクターを3人、挙げてみよう

小説を書いている人で、「好きなキャラクターなんて一人もいない!」という人は、そういないと思います。
自分が好きなキャラクターの名前を、まずは3人分書き出してみてください。
キャラは小説からでも、マンガからでも、アニメからでもいいですし、実在の俳優やアイドル、あるいは自分の友人や家族、忘れられない片思い相手……誰でも構いません。「好きな人」「気になる人」「この人キャラ濃いなー、と思う人」を選んでください。

ただし、その3人は、同じ作品世界からは選ばないでください

たとえば、ジャンプのマンガから1人選んだら、もう1人は実写のドラマから、もう1人はラノベのキャラクターから……と、普通なら交わることのない3人を選びましょう。

選んだら名前に続き、キャラクターの属性も記入してください。属性は「年齢」「性別」「職業」の3つです。
長期連載の中で主人公が成長していくような作品の場合、年齢は作中のいつの年齢でも構いません。性別がない、男女以外のキャラクターもいるかもしれませんね。職業は勇者、探偵、はたまた学生や会社員でしょうか? ここまでは難なく埋められると思います。

そのキャラの好きなところを3つ、挙げてみよう

キャラさえ決まれば、年齢・性別・職業などの属性は、誰が書いても同じ内容になりますね。オリジナリティが発揮されてくるのはここからです。
次は、あなたがそのキャラクターを好きな理由、魅力的だと思うところを、1キャラにつき3つずつ書いてください。
ただし、そのキャラの見た目や属性ではなく、性格や行動に関することを書いてください
「とにかくめちゃくちゃ強い」「オンとオフのギャップが激しい」「誰の話でも公平に聞く」など、何でもいいです。具体的なシーンを思い浮かべながら、「ここ好きだわー」と思う部分を挙げていきましょう。

最後に、そのキャラの見た目の特徴を1つ書いてください。これは最初にぱっと思いついたものでOKです。特に「ここが好き!」と思う部分でなくても構いません。「黒髪ロングストレート」「メガネ」「小柄で貧乳」何でもOKです。

好きなキャラクター3人分、埋められたでしょうか?
それではこれをもとに、オリジナルキャラクターを作っていきましょう。

属性を2つ以上変更しよう

さきほど、「年齢」「性別」「職業」を記入しましたね。
この属性の中から2つ、もしくは3つ全部を変更して、右の欄に記入してください

元のキャラが17歳の場合、14歳にしてもいいですし、32歳にしてもいいです。
性別は男を女に、女を男に、あるいは無性の生き物や獣人に、トランスジェンダーという選択肢もあります。
勇者は学生に、探偵は会社員に、「職業」は書きたいと思っているジャンルや世界観に添って変更するのが後々楽だと思います。

そして「このキャラの好きなところ」は飛ばして、最後に書いた「見た目の特徴」に対して、「変更後の特徴」を記入していきます。「黒髪ロングストレート」は「茶髪ボブ」に、「メガネ」は「裸眼タレ目」に、「小柄で貧乳」は「中肉中背」に……などなど、完全にあなたの好みで構いません。元になるキャラクターの見た目の特徴を受け継がない形で、新しい特徴を設定しましょう。

これで、3人分のキャラクター設定表が完成しました。1時間もかからなかったのではないでしょうか?
少なくとも、0から設定を全部考えて詰めるよりは、はるかに楽ですよね。
新作を書く前に3人分、一気にキャラクター設定をすることもできますし、「ここにライバルキャラを出したいのに、どうしても浮かばない!」といったような、ピンポイントでのキャラ作りにも活用できます。

性格には著作権がない!?

ではこのキャラ表をもとに、ストーリーを進めていきましょう。途中でキャラがブレてきたり、何を考えているかわからなくなったり、いまいち行動を起こしてくれなくなった場合は、「元のキャラだったらこういうときどうするだろう?」と考えることが、思考の補助線になります。

「架空のシチュエーションで、架空の人物がどう振る舞うか」を考えるより、「架空のシチュエーションで、(あなたの好きなあのキャラ/実在の俳優やアイドル/家族や友人)がどう振る舞うか」を考える方が、ずっと考えやすいですよね。

「でもそれって大丈夫なの?パクリにならない?」と思われるかもしれませんが、「元のキャラと違う名前の、違う属性の、違う容姿の、同じ性格のキャラ」は、「パクリ」には該当しません。キャラクターの図柄と違って、性格には著作権が認められないからです。(この辺りは、ご興味のある方は「ポパイ事件」で検索していただくと、より詳しい判例や解説を読むことができます。)

完璧じゃなくても、とにかくまずは「書ける」ことが大事

そもそも「性格」というのは、フィクションか実在かを問わず、見る人によって何通りにも解釈が分かれるものです。同じキャラを見て「いい人だ」と思う人もいれば、「嫌なやつ」と思う人もいますし、「そのキャラを魅力的だと思う理由」は千差万別です。

そして、キャラの印象を決定づけるのは、「性格」以上に「作中でどのように行動したか」です
もとは同じ性格のキャラクターでも、ストーリー上違う行動をとっていけば、やがて別のキャラへと成長していくでしょう。ここまでくればしめたもの。作者としても「この子はこういう子なんだな」と理解が深まってくるにつれ、「この場面ならこう行動するだろうな~」と、動かしやすさも格段にアップするはずです。
その手前で「キャラのブレ」や「動かなさ」にハマってしまって、新しいお話を書きあぐねるのはもったいないですよね。

もちろん、すべてのキャラクターを0から個性的に、バリエーション豊かに設定できたら、それに勝ることはありません。でも、もしも「キャラ作り」に迷ったり、停滞感を感じてしまった場合には、こういった方法もあるよ、というご提案でした。完成度よりも、オリジナリティよりも、まず一番重要なのは「書ける」「書き続けられる」ことですから。

以下にWordのファイルも用意していますので、キャラクター作りに活用してもらえたら幸いです。
(クリックでダウンロード可能です)

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