小説レビュー review

vol.6

恋も仕事も全力で! お仕事系BL

ハマモ

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5月病を通り抜け、6月に入りました。新年度のあら熱もとれ、やっと仕事への意欲が安定生産されてきたところではないでしょうか。とか言っているうちに梅雨がきて、雨のなか、出社の道のりがはるか遠く感じるようになり……社会で生きるって本当に大変ですよね

突然BLの話をしますが、私が学生の時はやはり自分と同年代の学園モノBLを読んでいました。シチュエーションは全寮制男子校だったり、魔法学園だったりさまざま。しかし年齢を重ね、 社会に向き合い続けていく過程で、お仕事BLを好んで読むようになりました。登場人物たちは、恋愛だけでなく社会のさまざまな境遇(業界風習・長時間労働・急な出張……)に翻弄されながら愛を育んでいきます。

今回は、そんなお仕事描写を楽しめるBL作品をご紹介します。

️憧れと現実と、ワンルームマンションの作り方がわかる作品

作品名:異彩の築き
作者:草津玲緒
URL:https://r.estar.jp/_novel_view?w=24766924

総合建設会社Y建設に勤務する柳沢智士は建設現場の現場監督だ。ある日、部長の横田から案件を任せられる。それはワンルームマンションの新築工事だったが、その設計者の名前に智士は驚愕する。自分が建築の道を進むきっかけとなった憧れの設計士、掛川和真だったからだ。五年前、地位も名声も手に入れた絶頂期に突然、所属していた設計事務所を辞め姿を消した掛川。しかし、着工前の打ち合わせに現れた彼は寝癖もそのままに無精髭を生やしただらしのない偏屈設計士になっていた。掛川が引きずる五年前の出来事。現場を通じて智士は憧れの掛川の真の姿を呼び戻すことが出来るのか……。

この作品の主人公は、学生時代に憧れていた設計士を追いかけて総合建設会社に入りました。しかし、理想の人はもうすでに心折れてほぼ抜け殻状態。念願の一緒にできる仕事の打ち合わせにも時間通りやってきません。まわりの人々からも「終わった人」と言われ続け、本格的に腐ってしまっているように見えます。
しかし、彼を追いかけ続けていた主人公だからこそ、彼が書いた設計図がまだ「仕事を捨てた」人のものではないと気づくことができるのです

ワンルームマンションの施工を軸に、憧れから失望を経て恋をしていく流れが丁寧に描かれているお仕事BL、サブキャラのオネエ言葉で話す職人もいい味出している良作です。

️専門用語にウットリ……自衛官BL

作品名:青空に夢を抱いて
作者:木佐葵
URL:https://novel18.syosetu.com/n3680dh/

H基地第305飛行隊からK基地第303飛行隊へ転属になった結城高一郎はF-15イーグルを駆る航空自衛隊の戦闘機パイロットだ。
転属先で昨年の戦技競技会で対決したスピアーに会えるのを楽しみにしていたが、スピアーは転属になっていて会うことが叶わず、いつか一緒に飛ぶことが出来たらと夢見ていた。
ある日、訓練で救難隊のヘリパイロットの槍谷大輝と知り合い、親しくなるが…。

現代自衛官ものです。世界は自衛官に萌える人と萌えない人に二分されると思うのですが、そして萌える人はもしかしたら多くないかもしれないのですが、「素質」がある人間は絶対にこちらの作品を好きなのではないでしょうか……。緊迫感のある訓練風景、一転弛緩しての日常風景。日常と非日常を行き来しながら綴られる男性だらけの物語です。

この作品を読んで、「自衛官いいな」と思った人におすすめなのが、(商業ですが)『防人の男』(水原とほる)。検事と自衛官のカップリングでして、今話題のコナン映画をみて検事への興味が高まった方にもおすすめです。対となる作品として『司法の男』もございます。

️違う社会を知れる、お仕事BL

普段働いていても、自分の業界以外のことはなかなか知る機会がないものです。これを機にお仕事描写の詳しいBLを読んで、萌えも仕事知識もゲットしてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、わたくしハマモは異業種交流会等で他業界の人に出会ったとき、BLに基づいて知ったようなことを言っています……(意外とバレない)。


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